わたしとアトピー性皮膚炎

Q21竹原先生は1990年代に社会問題として注目されたアトピービジネス問題に関与しましたか?
わたし自身が「アトピービジネス」という用語を提唱して、1990年代に患者様を苦しめる社会悪の存在を社会問題として提起しました(参照: 竹原和彦アトピー性皮膚炎関連図書)。 その問題は、日本皮膚科学会全体が対応する問題と認識され、日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎不適切治療健康被害実態調査委員会委員長(1999~2001年)や日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎治療問題担当理事(2000~2006年)の要職を務めました。2000年には文春新書より「アトピービジネス」を上梓しました。 また、NHKをはじめとする多くのメディアがこの問題に注目し、その報道に協力してきました(参照: アトピー性皮膚炎関連メディア出演 )。2000年以降、社会への啓発が進むとともにアトピービジネスも下火になっていきました。
Q22竹原先生のアトピー性皮膚炎の診療歴はどれくらいでしょう。
皮膚科医の研修を始め、後に外来医長を勤めた東京大学病院でも一般診療として多くのアトピー性皮膚炎患者様を診察してきましたが、より数多くの患者様を診察するようになったのは、金沢大学皮膚科に教授として着任した1994年以降の約25年間です。アトピービジネス問題に立ち向かったことにより本当に大勢の患者様に受診いただきました。正確な集計はしていませんが、常時約1000人の患者様の主治医を務めてきて、25年間では推計で数万人の診療をしました。
Q23アトピー性皮膚炎に関する一般書籍は書いていますか?
はい。以下の通り大手出版社からの依頼で数冊の書籍を出しています。
(参照: 竹原和彦アトピー性皮膚炎関連図書
  • アトピー性皮膚炎克服への近道、小学館、1998年
  • アトピービジネス、文春新書、2000年
  • こうして治すアトピー、岩波アクティブ新書、2002年
  • 患者から学んだアトピー治療、光文社、2002年
  • 間違いだらけのアトピー治療、新潮新書、2005年
Q24アトピー性皮膚炎に関する医学的な教科書は書いていますか?
はい。以下の通り単著で数冊、出版しています。(参照: 竹原和彦アトピー性皮膚炎関連図書
  • アトピー性皮膚炎診断実践マニュアル、文光堂、2000年
  • アトピー性皮膚炎診療100のポイント ― 治療ガイドラインに基づく標準治療のために、南江堂、2002年
  • アトピー性皮膚炎診療が楽しくなる!―Q&Aで考える実践治療、南江堂、2011年
Q25日本皮膚科学会でアトピー性皮膚炎に関する職務を務めたことはありますか?
はい。1999年から2001年まで日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎不適切治療健康被害実態調査委員会委員長、2000年から2006年まで日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎治療問題担当理事を勤め、社会問題化していた「アトピービジネス」に立ち向かい、社会問題としてのアトピービジネスと闘ってきました。その成果もあって、最近ではアトピービジネスはかなり下火になってきました。(参照: 竹原和彦略歴