- Q1このアトピー性皮膚炎の訪問診療の目指すべきゴールはどのようなものでしょうか?
- 患者様サイドがステロイド外用薬を中心とするアトピー性皮膚炎治療薬の使い方について熟知し、それらを使いこなしてご自身で日常生活に支障がないレベルにコントロール可能なように独り立ちしていただくことが、わたしの訪問診療のゴールです。なお、年齢は赤ちゃんから成人まですべて診療します。
- Q2どうしてアトピー性皮膚炎の訪問診療を考えたのですか?
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金沢大学在籍中に長年にわたって「アトピービジネス問題」に取り組んできたことがアトピー性皮膚炎診療に取り組む大きなきっかけになっています。詳しくはこちら(参照:竹原先生は1990年代に社会問題として注目されたアトピービジネス問題に関与しましたか?)
アトピー性皮膚炎は標準的な治療をきちんと行うだけで良好な日常生活が送れるような病気ですが、いろいろな理由でこの病気は良くならない病気だと諦めている人が大勢いることに気づきました。1994年から2020年まではわたしが勤務していました金沢大学病院ではわたしのほうが来院される患者様を待っている立場でしたが、患者様の多くから大学病院は敷居が高くてなかなか来院できなかった、あるいは遠方過ぎて受診する踏ん切りがつかなかったと言われました。そこで、こちらから出かけていくタイプのアトピー性皮膚炎診療があっても良いかと考え、金沢大学を定年退職以降は、定年退職した2020年4月からアトピー性皮膚炎の訪問診療を開始しました。
- Q3訪問診療と往診は異なるのでしょうか?
- 基本的にはほぼ同じものですが、厳密には突発的に症状が出現して自宅に医師が出向くのが「往診」、特定の病気について計画的に治療を進めていくために自宅に医師が出向くのが「訪問診療」です。従って、わたしのアトピー性皮膚炎の診療の場合は「訪問診療」になります。
- Q4この訪問診療はアトピー性皮膚炎に限定するのでしょうか?
- この訪問診療はアトピー性皮膚炎に限定させていただきます。アトピー性皮膚炎以外の複雑な病気(例えば金沢大学時代にわたし自身が力を注いでいた膠原病)に対しての診療は、複数の医師によるしっかりしたチームと十分な検査機器による検査が必要です。そこで、単独の医師が責任を持つことができて、検査を必要としないアトピー性皮膚炎に限定した訪問診療を開始することにしました。
- Q5訪問診療は夜間、土日祝日でも可能でしょうか?
- 午後11時(診療終了時間)から午前7時(診療開始時間)を除いて土日祝日でもご希望の診療場所・時間帯に伺います(ただし要事前調整)。また、診療場所と時間によっては別途宿泊代等が必要となる場合もあります。学校や会社を休みたくない人にも十分で計画的なアトピー性皮膚炎治療を受けていただきたくて、このアトピー性皮膚炎訪問診療を始めました。なお、毎週月曜日は休診(ただし月曜日が祝日となる場合は翌日の火曜日)を休診とします。その他、休診にする日時については、2か月以上前よりわたしのホームページに表記します。
- Q6地方でも訪問診療は可能でしょうか?
- 基本的に国内どこでも(東京、横浜、千葉、埼玉、札幌、仙台、名古屋、京都、大阪、神戸、金沢、福岡などを中心にその他の都市)訪問診療をしたいですが、わたしの体力的問題を含めて、距離的な問題や時間的な問題もありますので、個々の診療については応相談とさせていただきます。東京から片道2時間半以内(飛行機を含む)を一つの目安とお考え下さい。なお、遠隔地の場合はお住いのところと東京都の中間点で待ち合わせして訪問診療する可能性についても相談させていただきます。
- Q7訪問診療には健康保険は効かないのでしょうか?
- わたしの訪問診療では自由診療(私費診療)とさせていただきます。全国に点在する患者様を一人一人丁寧に診察していくためには、それに対応した対価をお願いすることにしました。自由診療においては薬剤費も保険適用外であり、薬剤費についても保険診療のほぼ10割(通常の保険診療の自己負担は3割)をご負担いただきます。首都圏の場合でも、わたしの移動の時間を考えてその時間帯、専門医を一人の患者様が独占する対価としての価格として1回の訪問診療費5万5千円を設定しました。また、年間を通した治療方針の細かい指導や生活指導も含めた年間指導料(1年ごとに1万1千円)もご負担いただきます。
- Q8健康保険の効かないアトピー性皮膚炎の自由診療(私費診療)の訪問診療は法律的に認められているのでしょうか?
- 問題ありません。保健所に事前相談して問題ないことを確認しています。
- Q9竹原先生のクリニックでの診療は可能でしょうか?
- 訪問診療に専念するために、クリニックは構えずに訪問診療のみとさせていただきました。
- Q10遠隔診療は可能ですか?
- わたしの診療では至近距離で診てかつほぼ全身を触診することを必ず行うことにしていますので、遠隔での診療は行っていません。遠隔で情報をいただいた場合は、診療ではなく年間指導によるアドバイスとさせていただきます。