忘れられないアトピー患者(3)

名古屋からやってきたフランス料理のシェフの女性がいました。アトピー治療がうまくいかずに、自暴自棄で治療放棄だったそうです。父親の勧めで金沢まで来院しました。浸出液が出ている状態で「入院しなさい。浸出液から食虫毒起こしかねないし…」と言いましたが、二人で調理している店でオーナーシェフが休ませてくれないとのことでした。その後外来通院していましたが、私の指導をよく聞いて、自己管理が完璧でした。いつも本当に完ぺきな状態で来院するので、何かあるなと思っていたところ、通院開始2年後に、フランスに料理留学をしたいというのです。「1年も行っても大丈夫ですか?」と聞かれたのですが、「こんなに自己完治が完璧だったら、通院機関が1年になっても大丈夫だよ。」と料理留学を後押ししました。結局彼女は2年間留学し、その後に両親の豪邸を改造して自分のレストランをオープンしました。そしてその店は私の名古屋の常連レストランになっています。「ルーシュ」という店です。志のある人はアトピー治療に対する自己管理にも妥協がないくらいに完璧だということを感じました。///東京オリンピック2020ピンチです。女子バドミントンとダブルスでふくひろペアがたかまつペアにも勝って英オープンで優勝しました。立派なもんですが、新型肺炎問題で大きく取り上げられないのが気の毒です。///退官までちょうど2週間になりました。最後の31日は火曜日ですので、回診、膠原病外来、アトピー外来、カンファランスとすべての仕事をこなしてから、新幹線で帰京します。