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間違いだらけのアトピー治療(最新版）(5)

2021.05.21 Edit

ステロイド外用薬を塗ると色が黒くなるとか、ステロイド軟膏を塗ってから日光に当たってはいけないという迷信があります。ステロイド外用薬を塗った後に色が黒くなるというのは、「炎症後色素沈着」を誤認したもので、虫刺されのあとがし...

間違いだらけのアトピー治療(最新版）(4)

2021.05.20 Edit

ステロイド外用薬は改善後に、徐々にランクを落としたり、外用する間隔を空けないといけないというのは間違いです。炎症が完全にコントロールされていてすべすべの皮膚になっていれば、いきなり中止してもすぐに悪化することはありません...

間違いだらけのアトピー治療(最新版)(3)

2021.05.19 Edit

アトピー性皮膚炎の原因がIgERASTという検査で確実にわかるというのも大きな間違いです。そもそもIgERASTは即時型、すなわち皮膚においては蕁麻疹の検査です。IgERASTで、低値陽性(2+まで、症状が誘発されること...

間違いだらけのアトピー治療(最新版）(2)

2021.05.18 Edit

保湿薬で炎症が治ると信じている患者さん、あるいは医師が増えてきたようです。自然経過でたまたま改善することはあるかもしれませんが、基本的にはステロイド外用薬で短期間で炎症を抑えてから、保湿薬に移行すべきです。全身紅皮症の小...

間違いだらけのアトピー治療(最新版）

2021.05.17 Edit

かつて、「間違いだらけのアトピー治療」というタイトルで新潮新書で本を出しました。今日から2週間は、その最新版を紹介したいと思います。まずは、「ステロイド外用薬は副作用が強くて、できるだけ使うべきでない」という反ステロイド...

アトピー部位別治療(7)

2021.05.16 Edit

本日は、生え際の治療について書きます。ありがちに、頭部としてローションが勧められていることが多いのですが、ローションは軟膏やクリームに比して液体になっている分、効果が減弱するので、クリームを頸部や前額部から被髪頭部に向か...

アトピー部位別治療(6)

2021.05.15 Edit

足底や手掌の角化性紅斑は難治なので、しっかりと治療することが必要です。足底であれば、ストロンゲストのデルモベート軟膏が良いでしょう。手掌であれば、べたべたする軟膏や夜以外塗りにくいので、昼間はベリーストロングのクリームを...

アトピー部位別治療(5)

2021.05.14 Edit

男女ともに陰部は好発部位です。特に、小学低学年を中心とした学童の場合は、おしっこの裏垂れによる陰嚢の湿疹が良く見られます。稀ですが、女児の大陰唇にも見られます。このような部位には、マイルドランクの軟膏、私が良く使用するの...

アトピー部位別治療(4)

2021.05.13 Edit

小児、成人型で、限局した部位に見られるタイプは、両肘窩、両膝、両側手首、頸部の7か所が多いのですが、そのような場合は掻把痕やびらんを伴っていることが多いので、しっとり系の軟膏がお勧めです。通常はベリーストロングのマイザー...

アトピー部位別治療(3)

2021.05.12 Edit

頸部の治療について書きます。頸部は顔面等に準じてステロイドの吸収の良い部位なので、強いステロイド外用薬を使用すべきでないという意見もあるようですが、私自身頸部の皮膚においてステロイド皮膚萎縮を起こした例は全く経験したこと...