ブログ

アトピー性皮膚炎の自然経過(7)

2020.09.13 Edit

さて、中年のアトピー性皮膚炎も段々フェードダウンしてきます。金沢大学時代の成人アトピー性皮膚炎患者さんで、通院中推定500人の患者のうち、70歳以上は皆無、初診の最高齢も60歳以上が一人だけです。これらの患者さんは、突然...

アトピー性皮膚炎の自然経過(６）

2020.09.12 Edit

成人期になると通院が困難になったり、ストレスが多くなったりして、症状が悪化することが少なくありません。ただ、成人型アトピー性皮膚炎の症状のピークは30歳ぐらいで、その後は徐々に症状が緩解されてきます。一方、怪しげな民間療...

アトピー性皮膚炎の自然経過(5)

2020.09.11 Edit

昔はアトピー性皮膚炎は子供の病気で、大人になると自然に治ると言われていました。「大人になると自然に治る病気だから、学校休んでまで病院に子供を連れてきたくありません。」という母親が、私が医師になった頃は少なくありませんでし...

アトピー性皮膚炎の自然経過(4)

2020.09.10 Edit

小児のアトピー性皮膚炎は一部を除いて思春期までに緩解または治癒します。ごくごく普通に治療をしていけば、最初にドライスキンが改善してきます。また、乳児期にしっかりと治療を介入できると、2，3歳までに治癒することも稀ではあり...

アトピー性皮膚炎の自然経過(3)

2020.09.09 Edit

小児型のアトピー性皮膚炎では全身の皮膚が乾燥して、いわゆるドライスキンになります。また、局所的な特徴的な症状として、耳切れ、ズック靴皮膚炎、口舐め皮膚炎、そして男の子ではおしっこの刺激による陰部の湿疹が隠れていることが多...

アトピー性皮膚炎の自然経過(2)

2020.09.08 Edit

乳児型のアトピー性皮膚炎は小児型へと変化していきます。口囲の症状は落ち着き、四肢、特に汗の貯まりやすい、肘窩や膝裏が中心になっていきます。身体全体のドライスキンも目立ってきます。///二番目の日本人オリンピック金メダル大...

アトピー性皮膚炎の自然経過

2020.09.07 Edit

今日から1週間、アトピー性皮膚炎の生涯を通じての自然経過について解説します。ほとんどのアトピー性皮膚炎患者さんは、生後半年から2歳ぐらいまでに湿疹を発症します。ちなみに、この時点でアトピー性皮膚炎と必ずしも診断されるわけ...

アトピー治療における外用薬基剤について(7)

2020.09.06 Edit

アトピー治療における外用薬基剤に関して、一言。一般に安易に外用薬を混合するのは勧められませんが、どうしても混合したい場合は、基剤の同じもの同士、軟膏と軟膏、クリームとクリームの方が良いでしょう。あと、phの極端に違うもの...

アトピー治療における外用薬基剤について(6)

2020.09.05 Edit

同じ成分のステロイド外用薬で基剤の異なる薬剤を同時に処方することがあります。多くは、手の湿疹で、昼間はべとつかないクリームにし、夜は軟膏にするのです。これは、手湿疹の最強の治療となります。///突然の話題ですが、アテネオ...

アトピー治療における外用薬基剤について(5)

2020.09.04 Edit

最近は保湿薬のスプレーが人気ですが、ごくまれにステロイドスプレーのフルコートスプレーを処方します。背中で手が届かなくて、塗ってもらえる家族がいない場合に使用します。効果は軟膏より落ちるようですが、ある程度の有用性がありま...